ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2011/06/01

女性の生理周期“期ごとの子宮環境と働き”

女性の皆様、生理周期の意味を考えたことはありますか?
学校ではある程度の生理の仕組みや避妊の方法や性病予防の方法などは勉強すると思いますが、性腺軸(視床下部―脳下垂体―卵巣―子宮のつながり)のお話や生理の周期の意味は詳しくは習っていないのではないでしょうか。
赤ちゃんが欲しい人もまだ欲しくない人にも全ての女性に正しく生理のことを知っていただき、どの時期にどんな養生をしたらよいのか(食事・服装・睡眠など)を覚えて、快適な一ヶ月を過ごしていただきたいと思っています。

一ヶ月を三つの時期に分けてそれぞれの時期の目的をご紹介いたします。
①月経期・・不要となった子宮内膜などを、身体の外に出す子宮の中の大掃除の時。この大掃除が充分に行われなければ、新しい良い状態の子宮粘膜は形成されにくいといわれています。身体を温めながら血の流れを良くしましょう。
②卵胞期・・生理が終わってから排卵までの時期。卵胞が育つ時期。月経期で減った気血を回復する充電の時。きちんと栄養を取りましょう。睡眠中に良い卵胞が育ちます。充分な睡眠を。
③黄体期・・排卵から次の生理までの基礎体温が高い時期。暖かくフワフワベットのような子宮内膜を作る時期。暖かい環境を維持することで受精卵は充分なエネルギーや栄養を取り込みながら育っていきます。

それぞれの時期の働きが良ければ、生理痛や生理不順などはありません。
各時期で体調やお肌の調子や精神状態が違います。女性が本来持っている
身体のリズムを理解すると自分の身体がいとおしく感じてくることでしょう。