ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2011/06/01

「陰陽」のバランスが健康の秘訣

「陰」と「陽」の考え方は古代中国の自然哲学の一つです。古代中国人は「陰陽」と「五行」の考え方を医学に取り入れ、治療法に役立ててきました。
「陰陽説」では、この世のものを全て「陰」と「陽」に分け、対立要素として捉えています。
例えば自然界では月・夜・水が「陰」、太陽・昼・火が「陽」という具合です。
体内にも「陰陽」が存在し、バランスを保ったり変えたりしながら健康を保っています。自然界を大宇宙、人体を小宇宙として捉えます。

どちらかが多くなったり、欠けたりしてバランスを崩すと不調が起きます。
中医学で考える「陰」とは、血液や体液などの身体の潤いをさし、筋や骨、内臓、卵胞など体を構成しているものを作るエネルギー。
「陽」とは身体を温めたり、抵抗力を高めたり、身体の活動と代謝を行うエネルギー。
例えば血液そのものは「陰」、血液を流し隅々まで栄養を運ぶ働きは「陽」です。
物体は「陰」、働きは「陽」とも言えます。身体は「陰」で支えて、「陽」で促すといわれています。

働きすぎやストレス・出産や老化で「陰陽」のバランスが崩れると疲れ・冷え・貧血・寝汗・ほてり・更年期の症状・不眠・不妊・皮膚病などが現われることがあります。
中医学漢方は、加齢にともなう基礎体力や気力の低下を抑え、身体を根本から養って、若さを保つ手助けをします。
質の良い身体の構成成分をつくり、イキイキとそれらが働くことをバックアップできるように食養生と睡眠を大切に考え、漢方薬を使います。