ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2011/08/18

セルライトの原因と中医学での対処法

何気なく太ももの裏を見ていたら、皮膚表面がなんだかでこぼこと波打っている・・・・

これは噂のセルライトです。

このセルライトは女性に多いこと、お尻やお腹周りなど下半身に付くこと、が特徴です。セルライトは表皮の下にある組織が、ある原因によりダメージを受けて作られてしまった脂肪組織です。

中医学ではこの原因を「瘀血」と「痰濁」の合体と考えて対処します。
瘀血とは微小循環(毛細血管の血液の流れ)が悪いことです。
この血流が悪くなると、細胞が生きていくのに必要な酸素や栄養分が届かず、捨て去られるはずの老廃物が排泄されずに滞ってしまいます。

皮下の脂肪細胞に酸素と栄養分が届かない状態が続くと細いコラーゲン繊維の変わりに太い繊維がどんどん作られて、脂肪細胞を包み込んでしまいます。これがセルライトのデコボコ構造の理由です。
血液循環の悪さと同時に水分代謝に問題が生じリンパ液の停滞も起こります。

リンパ液中のたんぱく質は流れが阻害されるとジェル状に固まって太い繊維になります。この繊維と細胞の間に、老廃物たっぷりのリンパ液と肥大した脂肪細胞が一緒に閉じ込められてできるのが頑固なセルライトなのです。

中医学では瘀血と痰濁を解消するために、食事やマッサージや漢方薬などを用いて老廃物をデトックスするように働きかけます。 瘀血や痰濁はセルライトだけではなく中医学では子宮筋腫・内膜症・多嚢胞性卵巣・ニキビ・虫刺されの跡のケロイドなどの原因としても知られています。

女性は毎日「瘀血と痰濁」をデトックスして溜め込まない身体を目指しましょう。