脂肪過多・砂糖過多・添加物過多・精製食品過多・食物繊維の減少・ご飯を少なくして、数多くの食品をまんべんなく食べるというのが現代では一般的な食事の摂り方ではないでしょうか。
今回はこの常識が広がった背景をひも解いてみましょう。
昭和30年代に「食生活近代化論」という理屈に基づいて国を挙げて 「栄養改善普及運動」が始まりました。このことの影響が今でも残っているのです。このせいで食生活が分かりにくくなっているのです。
具体的には
○ 昭和25年に「タンパク質をとりましょう運動」
○ 昭和33年に「頭脳」という本がベストセラーになりました。
慶応大学医学部の林先生が頭を良くするにはどうしたらよいかを書いた本で、「米を食べるとバカになる」「味の素をなめると頭が良くなる」という趣旨の本です。お米に対しての良くないイメージがここで植えつけられてしまいました。
○ 昭和36年に「1日1回フライパン運動」が実施される。
油をたくさん摂る国は豊かな国、油の摂取量が少ない国は貧しい国というイメージを植え付けられてしまいました。
○ 昭和38年に「タンパク質が足りないよ」というテレビコマーシャル。
「大きいことはいいことだ~」というフレ~ズも流れました。
○ 昭和39年東京オリンピック。
お米と味噌汁を食べていてからだの小さな日本人は、肉などをたくさん食べる外国人にはかなわないと思ってしまった。
このように50年の間に現代栄養学は、国を挙げて変な方向へ洗脳されていって しまったのです。
次回は長寿村「棡原村」の崩壊についてです。