ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2015/03/13

花粉症は免疫力を見つめるチャンス

中医学では花粉症は、外の邪気(花粉)が風に乗って身体に侵入して引き起こされる病気と考えます。

ですから、花粉症を予防するには身体のバリアを丈夫にすることが大切です。

このバリア機能のことを衛氣(えき)と言います。

衛氣は体表や目・鼻・喉・気管などの粘膜に存在しウィルスや花粉などから体を守る防衛隊のようなものです。

同時に免疫力を調整して、過剰な反応を抑えたり、抵抗力をつけたりします。

現代の冷暖房完備の環境や、欧米化した食生活や冷たい物の摂り過ぎや睡眠不足は衛氣不足の身体を作ってしまいます。

花粉症だけでなく多汗症、慢性気管支炎・蕁麻疹・アトピー・風邪ひきやすいなどそれぞれ違う病気であっても中医学的に診ると「衛氣不足」に原因があると考えられます。

衛氣を強めるには発症の1か月前から「衛益顆粒」の服用をお勧めします。

しかし、花粉症の人は次のように考える方も多いです。

「どうせ2か月の我慢、ゴールデンウィーク過ぎれば症状は楽になるんだし、
生活養生なんて我慢ばかりだし、美味しいもの、好きなものを食べたいし、
とりあえず市販の鼻炎薬を飲んで症状さえ抑えられればそれでいいや。
この時期を何とかしのげればそれでいいや。」と。

これではせっかく花粉症になって、つらい思いをした甲斐がありません。

花粉症は身体からのSOS・お知らせ・悲鳴・気づきのチャンスなのです。

「バリアが弱っていますよ」という身体の声です。

花粉症を機会にバリア機能を高める生活を覚えてほしいと思います。

何を食べたらよいか?

何を食べなければ良いのか?

免疫過剰も免疫低下も両方とも免疫力が上手くいっていない証拠です。

女性の病気の子宮筋腫・内膜症・多嚢胞性卵巣なども中医学では免疫力の低下で起こると考えています。

なので「花粉症」は免疫力を考える機会を体が与えてくれたものと受け止めてみましょう。