ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2015/12/10

カサカサ白い粉がふいて痒みで眠れないは「血」の不足

乾燥肌でバリア機能が弱く皮脂が足りなくカサカサで白い粉がふいて痒い。

痒みで眠れないというのはつらいものですね。

高齢者の乾燥性皮膚炎の方だけでなく、若い女性でもスネや背中が冬になると痒いという方がいらっしゃいます。

「保湿剤を塗っても一時しのぎで改善されない」としたら、それは「血」の不足かもしれません。

「血虚」と言います。

皮膚が教えてくれた身体からのSOS。

偏った食事や、睡眠不足、ストレスやパソコンやスマホでの目の使い過ぎなども血の不足を招きます。

中医学で言う「血」の不足とは、貧血以外にも体を流れる血液の全体量が足りないこと・血の働きが弱いことも含みます。

血の働きってなぁに?それは潤いを供給すること・栄養を運ぶこと・温かさを届けること・メンタルを丈夫にすることです。

血が不足すると皮膚の表面まで潤いや栄養が届きにくくなり、皮膚を再生することが苦手となります。

皮膚表面のバリア機能は血液によって支えられていますから、皮脂膜が上手く作れず、水分を保持できずにカサカサ、ポロポロと剝けてきます。

掻き過ぎて炎症になったり掻き傷がシミになったりすることもあります。

身体の内側から血を増やし肌を潤わす漢方薬と食養生で根本治療ができます。

ただし、皮膚が「赤い」+「痒い」+「熱く火照る」この時は血液循環を良くすると痒みが強くなりますので「清熱薬」+「潤う漢方」から始めて、赤みが取れたら「血」を増やし、血流を良くする順番にします。

「白い」+「痒い」+「粉がふく」この時は「潤い漢方」+「血を増やす・血の流れを良くする漢方」を使います。

内服漢方と外用漢方、保湿の入浴剤、適切な食事と睡眠でお肌のトラブルは改善することができます。

ぐっすり眠れるようになると睡眠中にお肌の修復が行われます。