ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2011/05/25

子供と大人で違う「おやつ」の意味 子供のおやつは生きるため・大人のおやつは癒しのため

五月五日はこどもの日。健やかな子どもの成長を願わずにはいられません。子供さんの身体と心はその子が食べた物で出来上がります。
おやつを配りま~す。といっておにぎりや、ふかし芋や、とうもろこしが出てきたらがっかりしますか?アイスやケーキやチョコを期待していましたか?子どもにとってのおやつはお菓子ではいけません。

子供たちは日々成長していますから、エネルギーをたくさん必要としています。胃袋が小さい子どもは、一度にたくさん食べられませ ん。ですから、よく動き回る午後には、4度目の食事が必要です。「八つ刻」(3時ごろ)に食べる食事がおやつの語源です。効率よくエネルギーが取れる物を 最優先で食べなくてはいけません。それが主食であるおにぎりなどの穀類なのです。お菓子ではカロリーは多くても栄養は取れません。(エンプティカロリーと いいます)急激な血糖値の変動をもたらしますし、ビタミン・ミネラルなどの栄養素を消耗してしまいます。

子どもは生きるためにおやつを食べるのですが、大人は、気分転換したい時、リラックスの癒しとして甘いものを取るのです。子ども達 は大人が砂糖の甘みを刷り込まない限り、ご飯やイモなどの自然な甘みのおやつを喜んでたべるのです。砂糖の甘みを間違って子ども時代に覚えさせてしまう と、成長に悪影響が出るだけでなく、その後の長い人生が、砂糖漬けになってしまう恐れがあります。お菓子は特別な日のお楽しみとして取り入れましょう。子 どもと大人のおやつの意味を一緒にしないよう気をつけましょう。
大人が癒しのためにおやつを食べる時は子どもに隠れて食べましょう。
砂糖の魅力はコーヒーやお酒と同じように、親が教えなくても子どもはいずれ、自分で勝手に覚えてしまうものです。「自然界に存在する甘みで満足する」せめて子ども時代ぐらいは砂糖抜きで育ててみたいものですね。