ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2017/06/12

妊活のための中医学“妊娠力を高める体つくり”

現代では35歳以上の高齢出産が当たり前のものになっています。

30代になると妊娠力は徐々に低下していきますが、妊娠しやすいはずの20代でも不規則な生活や疲労、ストレスなどによってホルモンのバランスが乱れ、排卵しにくくなることもあります。

タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精といった不妊治療を選択する人も多くなりました。

こうした不妊治療をするときにも、中医学漢方の知恵で妊娠しやすい体を作ることを同時に始めると妊娠率が上がります。

中医学はもともと体に備わっている力を取り戻し、さらに高めていこうというものですから、卵巣を元気にし、妊娠しやすい体に整えることができます。

また、基礎体温表を見ながら一人一人の体質や年代に合わせてきめ細かく対応するのも中医学の特徴です。

妊活をサポートするときのポイントは
「養血(血を養い充実させること)」
「活血(血流を良くして卵巣や子宮を整えること)」
「補腎(生殖機能を主る腎を補いホルモンバランスを整える)」です。

この「養血・活血・補腎」の漢方薬を「月経期・卵胞期・排卵期・黄体期」に分けてその期に必要な力を漢方薬と生活養生で応援する「周期調整法」というやり方で妊娠しやすい体作りを応援します。

特に、体に潤いを与え、体内の余分な熱を冷ます「腎陰」と身体を温め働きを高める「腎陽」の二つのバランスを重視しています。

質の良い卵を作ることと温かいフワフワベッドの子宮内膜を作ることも血と腎の力です。

女性も男性も将来赤ちゃんを望むなら独身時代から食事、睡眠、生活養生で妊娠しやすい体を作っておきましょう。

子宮筋腫・内膜症・多嚢胞性卵巣・卵巣嚢腫・高プロラクチン・甲状腺の病気を持っている方は西洋医学の検査や治療と同時進行で漢方治療をお勧めします。

生理痛は独身時代に鎮痛薬を使わなくてよい状態にまで漢方薬で治しておきましょう。

「漢方と薬膳サロン」6月18日13時 塩沢公民館 テーマは「便秘を体質から改善」参加費3000円 お申し込みはときのや薬局まで025-772-2467