ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2017/08/07

その不調「湿気のせい」かも?

中医学では人間は気象の影響を受けて自然とともに暮らしていると考えます。

日本の夏は湿度が高いため、体の中にも湿気が溜まります。

湿気が上手に発散されないと、倦怠感・食欲不振・下痢などの胃腸症状や皮膚トラブルを起こします。

分泌物が多くジュクジュクするなどアトピーさんにとってはつらい時期ですね。

曇りや雨の日や扇風機の風やクーラーの冷気に当たったときに湿+風+寒の邪気で血の巡りが悪くなり代謝障害が起きて関節の痛みを発症することも。

浮腫みや眩暈、体が重だるい、水っぽいおりものが多い、いつも眠い、舌の表面に苔がべったりついているなどは「湿邪」が入り込んだお知らせです。

湿邪は気候からの「外湿」と、身体の中で自分が作ってしまう「内湿」があります。

天候からの影響ばかりではなく日々の生活習慣も大切で、食べすぎ飲みすぎから不要な水分がゴミとなって身体に溜まり体調不良の元(内湿)を作ります。

湿邪と関係が深い臓器は「胃腸」。

体の湿気を溜めずに、飛ばすには「胃腸を丈夫にし、胃腸に負担をかけないこと」が大切。

湿邪を溜める食べ物は、冷たいもの・砂糖・油脂でこってりしたもの・水分の摂りすぎです。

これらは美味しいけれど胃腸に負担がかかり水分代謝異常を起こしやすいものです。

水分の補給の仕方は一気にグビグビではなくこまめにチョビチョビです。

浮腫んでいるのに水を飲め飲めとやっては逆効果。

体に湿気を溜めないために軽い運動で気持ちの良い汗をかきましょう。

冷房で冷えたときは湯船にゆっくりつかり体の芯から温まり、代謝を良くしましょう。

緑豆・スイカ・冬瓜・ハトムギ・シソの葉・梅干・五行草などが不要の水分を排泄してくれるのでこの時期おすすめ食材です。

湿を飛ばして夏バテせずにカラット爽快に過ごしましょう。