猛暑が続く今年の夏は、寝苦しい・寝汗でびっしょり・眠りが浅い・夢ばかり見ているなど睡眠の問題が起こりやすいですね。
睡眠の質が悪いと体力も落ち、夏バテの原因になることもあります。
夏だけ限定の睡眠障害は暑さのせい???だけではありません。
たとえクーラーや扇風機を使って涼しい環境を整えても、やっぱり眠れないのです。
これには季節と自律神経の関連があるからです。
夏は「興奮の季節」。
日照時間が長い・高気圧で晴れの日が続く・気温が高い、この3拍子がそろうと人間はテンションが上がります。
夏はなぜかワクワク、興奮しやすくなるものです。イベントも多く催されます。
中医学の世界では夏は「心」に負担がかかる季節だと考えています。
「心」とは心臓の事だけを指すのではなく、「大脳」の働き、精神状態も含みます。
意識がはっきりしているとか、冷静に集中して考えるとか、ぐっすり眠るとか、いわゆる「こころ」の状態を含みます。
「心」は身体の上部にあって暑く熱量を持って常にエネルギッシュに拍動しています。
太陽のような陽気の盛んな臓器です。
暑い夏には「心」はオーバーヒートを起こしやすくなります。
こうなると落ち着いてものを考えたり、夜にぐっすり眠ったりしにくくなります。口内炎もできやすくなります。
夏に「心」がオーバーヒートしないように、激辛のもの・脂っこいもの・甘いもの・アルコールなどは体内で余分の熱や興奮を起こしますのでほどほどに。
また、眠る前にはスマホやパソコンのライトが脳を興奮させると言われています。
「心」が落ち着くためには「苦い味と清熱」のものを、例えばゴーヤやセロリ・緑茶・ハスの実・緑豆などがおすすめです。
夏の睡眠対策は「心」を適度にクールダウンすることです。
快適な睡眠をとって夏を元気に過ごしましょう。
「漢方と薬膳サロン」秋の会は9月23日(土・祝日)塩沢公民館13時~
テーマは「中医学美容」です。くすみ・しわ・シミ・たるみは身体の中から改善策があります。お申し込みはときのや薬局まで。