ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2017/12/01

風邪は引き始めが勝負~赤い風邪・青い風邪を見極めて~

私たちは頭が疲れても、食べ過ぎて胃腸が疲れても、腎臓や肝臓が余分な働きをした後でも風邪を引きます。

身体に溜まった悪いものを一気に外に出そうとするために自分で風邪を引きこみます。

熱でウィルスをやっつけよう。

くしゃみや鼻水や咳で身体に溜まった老廃物を追い出そう。

バランスの崩れを素早くキャッチして体に溜まった老廃物を追い出すために風邪を呼び込みます。

老廃物を手早くお掃除できる力をつけてスッキリと気分爽快に治してみませんか。

半日で風邪を自然治癒させるためにはちょっとしたコツがあります。

①   しっかり体を温めて免疫力を上げる

②   食事は軽く済ませ消化に使われるエネルギーを治癒のエネルギーにまわす

③   ぐっすり眠って体の修復力を高める

④   引き始め30分以内に症状に合った漢方薬を服用する。(バッグに1回分を常備)

症状に合った漢方薬を選ぶためには「赤い風邪」か「青い風邪」かを見極めることが大切です。

「赤い風邪」とは顔が赤く火照る・のどが赤く痛い・口やのどが渇く。

この時の漢方薬は「天津感冒片」です。

間違って葛根湯を選ぶと悪化することがあります。

「青い風邪」とは顔色が青ざめザワザワする・首肩背中がこる・筋肉が痛い。

汗が出なくてまだ元気があればこの時こそ「葛根湯」がピッタリ

ただし気持ち悪い汗が出て、だるい、つらい時には「桂枝湯」を選びます。

生姜湯やねぎ味噌スープおかゆと梅干だけで食事を済ませぐっすり眠りましょう。

栄養をつけようと、こってりしたものを食べると治りにくくなります。

初期治療で治らない時は風邪以外の病気の可能性もありますから医師の診断を仰ぎましょう。

毎日の予防のためには「うがい・手洗い・板藍茶」でウィルスを跳ねのけましょう。