ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2018/01/09

歯周病から全身病へ 予防は血流改善

歯周病って何? 口の中の細菌によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目に細菌が溜まって炎症を起こし赤くなったり、腫れたりし、進行すると歯を支える土台が解けて歯がグラグラと動くようになります。

歯周病と全身疾患のかかわり?

歯周病が怖いのは単に歯だけの問題ではなく、全身疾患とかかわりが深いからです。

【糖尿病】歯周病の有る方は糖尿病になりやすく、また、糖尿病の方は歯周病罹患率が2.6倍高まると言われています。

【早産・低体重児出産】歯肉の血管から侵入した歯周病菌やサイトカインが子宮の収縮を引き起こし早産の原因になることがあります。

【心血管疾患】血管内に侵入した歯周病菌が、血流に乗って冠状動脈に達すると動脈硬化が進行し心血管の病気を発症しやすくなります。

【骨粗鬆症】歯肉で産生されるサイトカインには骨代謝に影響を及ぼすものがあり、歯周病からの骨密度低下。骨粗鬆症からの歯周病悪化もあります。

【誤嚥性肺炎】飲みこむ力や咳反射が低下している人は唾液やプラークなどが気管に入りやすく誤嚥を起こすと歯周病菌による肺炎を起こしやすくなります。

歯周病の予防 行き届いた歯磨きとデンタルフロスや歯間ブラシなどで口内プラークをしっかり取り除きましょう。

口呼吸を止めて鼻呼吸に。

食事中に噛む回数を増やし唾液の分泌を多くしましょう。

免疫力を高め細菌に負けない粘膜を作りましょう。

免疫力はストレスや睡眠不足や低体温で低下します。

歯肉の微小血管循環を良くし、正常なピンク色の歯肉を作りましょう。

ビタミン・ミネラルを充分に補給しましょう。

歯周病は生活習慣病です。

改善の方法や漢方薬・サプリメントなどご相談に応じています。

健康な体を維持し、食事を楽しむためにも歯周病は予防しましょう。