ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2019/01/10

漢方での「温活」はタイプ別に対策 

寒い季節だけでなく、夏場の冷房でも悩まされる「冷え性」を放っておくと、臓器の働きが低下し頭痛・肩こり・疲労感・関節痛・生理痛・胃腸不調・免疫低下など全身の様々な不調につながります。

冷え症には症状と体質・原因別に対策があります。自分の症状や体質に合わせて取り入れることが大切です。

例えば体内の血が足りていないのに、血流を促すことばかりやっても効果は表れません。

この場合は血流改善よりもまず足りない血を増やすことが先決です。

では具体的に4タイプをご紹介します。あなたの冷えはどのタイプ?

見当違いの努力をしていませんか?

❶【気血不足の冷え】エネルギーや血が足りないために疲れて、不眠・めまい・月経時の冷えが強い。ナツメ・お肉で気血を増やしましょう。

❷【胃腸虚弱の冷え】栄養を吸収することが苦手で、温めるエネルギーを作り出すことができません。体を温め消化を促す香辛料や薬味を取り入れましょう。

❸【血行不良の冷え】運動不足・生活の不摂生・過剰なストレスなどで血流が滞りがちに。痛み・しびれを伴うことも。青魚など血流さらさら食材を。

❹【陽気不足の冷え】高齢者に多い温める力が足りないタイプ。腰痛や頻尿、浮腫み、手足が氷のように冷たく、顔色が白い。腰回りをカイロや腹巻で守りましょう。

暮らしの冷え対策もお忘れなく。3つの首(首・手首・足首)を温めて熱を逃がさないように。胃腸に入れるものは温かいものに。体を動かし陽気や血を巡らせましょう。

特に女性の冷え対策は生理や妊活や更年期のお悩みにも通じることが多いです。