ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2019/08/16

水分補給は「砂糖無しの飲料水」で

暑いときに甘くて冷たい飲み物をグイグイ飲んだら爽快ですね。

でも甘い飲み物はあくまで味を楽しむための嗜好品です。

果糖ブドウ糖液糖・砂糖・ショ糖入りと書いてある飲み物を水分補給に使うのは止めましょう。

その理由は2つ

【急性糖尿病によるケトアシドーシス昏睡】清涼飲料水ケトーシス別名ペットボトル症候群と言います。

起こるメカニズムは

①暑くて喉が渇く

②糖分入りの清涼飲料水を大量に飲む(500mlに50gくらい入っています)

③一気に血糖値が上がりさらに喉が渇く(過剰な糖を薄めようと身体が水を欲しがります)

④また、大量に清涼飲料水を飲み著しい高血糖に⑤ケトアシドーシスになり昏睡で救急車へ

糖尿病予備軍の人はもともとインシュリンの働きが弱めですので特に注意が必要です。多飲・多尿・体が異常にだるくなったら医療機関を受診しましょう。

【反応性低血糖で血糖値の乱降下】先ほどとは真逆の低血糖です。

砂糖入り飲料水の一気飲み→急激な血糖値の上昇→インシュリンの大量分泌→一気に低血糖 甘いものを飲んだのに「低血糖」に。

私たちの祖先は何万年も飢餓との戦いでしたから食糧難に対応できる遺伝子を引き継いでいます。

ところが一気に精製糖質が大量に入ってきたときの対応は遺伝子的に想定外なのです。

インシュリンの分泌をちょうど良く調節することができずに大量に分泌して低血糖になります。

それを繰り返すうちに膵臓が疲れ果てて今度は血糖のコントロールがうまくいかず糖尿病にまっしぐら。

低血糖の時はイライラ・動悸・発汗・甘いものへの渇望が起きメンタルに影響も出ます。

熱中症の予防には砂糖抜きで自分の活動に見合う分の水分を補給しましょう。

朝のお味噌汁で水分・塩分・ミネラルを補給するのは熱中症予防の昔からの知恵ですね。