ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2019/10/30

美肌づくりは内面から~中医美容という考え方~

中医学の世界には「中医美容」というジャンルがあります。

「お肌は内臓の鏡」と言いますね。理想の美肌を保つには「身体の内側の健康」が欠かせません。

中医美容も中医学の理論をもとにしています。

「気(き=エネルギー)・血(けつ=血液)・津液(しんえき=潤い)」を内蔵や肌の栄養物質の基礎と考えています。

また、皮膚は五臓(肝心脾肺腎)と密接につながっています。

肌に透明感がなくなり、ツヤや血色がなくなるのは「心肺系統の気血が不足している」から。

頬がやつれ、目の下のたるみや唇の荒れが起こるのは「脾(胃腸の働き)が弱まっているから。

泌尿器系や生殖器・ホルモン系などをつかさどる「腎」の働きが弱まれば、タルミやしわ、白髪、脱毛といった症状が現れます。

タルミは「ホルモンバランスの乱れ」・「胃腸の弱り」・「血流の停滞」が原因。この3大老化要因を、食養生と漢方薬で回復することで修復していきます。

自律神経系などをつかさどる「肝」の機能が乱れると、爪割れ・吹き出物・シミなどの皮膚トラブルが発生。

ストレスを強く感じたときに肌荒れが起こるのはこのためです。

大人のニキビは体内にこもる「熱」とホルモンバランスの乱れ、便秘から治していきます。

化粧崩れも、「暑がりの熱が旺盛のタイプ」「あがり症のイライラやストレスタイプ」「更年期に多いのぼせ発汗タイプ」に分けて対処の仕方を考えます。

ご自分の暦年齢よりも早く、お肌の老化現象を感じたら、食事と生活習慣から見直し、中医学漢方の手助けを思い出してください。