ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2020/01/21

妊活は身体を整えてから、急がば回れです 

私は7年前に不妊カウンセラーの資格を取り、妊活のお手伝いをしています。

いつもの妊活の漢方では「良い卵胞を育て」「良い精子を作り」「排卵をスムーズにできるようにし」「着床しやすいフワフワベッドの子宮内膜に」「妊娠が無事に継続できるように」これらを生理の周期調節法というやり方にのっとり養生と漢方薬で妊娠しやすい身体を作っていきます。

これが妊活漢方のスタートです。

ところがこのスタート地点に立てない状況の方がたくさんいらっしゃいます。

例えば食欲がない・眠れない・睡眠の質が悪い・メンタルが安定しない・貧血・生理不順・生理痛・疲れているなどなど・・・

この状態ではたとえ妊娠できたとしても、10か月間自分の元気を保つことと赤ちゃんをお腹の中で育てることが順調にできるでしょうか?

妊活漢方は妊娠することだけでなく妊娠中も元気でいられるように、産後の回復も順調になるように、長く続く子育て中も元気いっぱいになれるようにとそこまで見越して身体づくりをしていくものです。

不眠や食欲不振や胃腸虚弱を放置していては身体づくりができません。

妊活漢方を始める前にまず、朝からきちんと食べられる身体をつくる。

下痢や便秘を治しておく。

胃腸を立て直してこれから妊娠してしばらく食べられない状態になっても今の栄養貯金で賄える身体をつくります。

次に、寝つきが悪い・何度も起きる・夢をたくさん見る・疲れが取れないなどを放置せず、眠れる身体作りと早寝の生活習慣を身につけましょう。

「食べられる・眠れる・排泄がうまくいく・疲れさせない」これができて初めてスタートラインに立てます。

それから妊活漢方の出番です。

身体づくりをしてからの方が高度医療の不妊治療の成果も上がります。

急がば回れということですね。