ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2020/06/03

新型コロナ 中医学的な対策                  

外出自粛中で旅行やお出かけが減ってしまった分、食べることは最大の楽しみという方が多いのではないでしょうか。

家族団らんでご馳走三昧の日々なら幸せですね。

ところで胃腸の負担が大きくなっていませんか?

舌が食べ過ぎを教えてくれます。

舌の表面に苔が厚く付いていたら「胃腸に負担がかかっています」のお知らせです。

「舌の苔」がとても厚くなったり、黄色くなったりしている体質を中医学では「痰湿」と言って体内の不消化物や老廃物などの不要なゴミがあることを示しています。

飲みすぎ食べ過ぎ・胃腸の疲れ・疲労・下痢便秘など胃腸の弱りによって消化機能が落ち、老廃物が十分に排泄されないことが原因と考えられます。

さて、今回の新型コロナウイルス感染症の症状は1発熱2咳3倦怠感と言われていますが、8割の患者さんはこの「痰湿の舌」だったそうです。

中医学の言葉で「胃腸は痰湿を作り、肺は痰湿を溜める」と言います。

新型コロナ感染症の中医学の治療の基本は

★身体の不要な「痰湿」を追い出す

★ウイルスによる炎症「熱毒」を鎮める

★免疫の暴走(サイトカインストーム)を鎮静化する

★血栓を予防するという方法です。

西洋医学の治療と併用もできます。

その方に合った漢方薬を3~4種類組み合わせます。

中医学的には高血糖の人・痰湿が溜まりやすい人・血流が悪い人もハイリスクとして注意が必要です。

痰湿の予防は

★腹八分目で1口30回噛む・胃腸を冷やさない・間食夜食を控える(胃腸を休ませる)

★できれば10時に眠る(22時~2時の睡眠が免疫力を高めます)

★ストレスを溜めない

毎日の舌チェックで胃腸のお知らせを聞いてみましょう。