ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2020/07/06

身体の火照りを鎮めるには「甘酸化陰」の食材を

暑くなると「身体が火照って眠れない・足の裏を冷やさないと眠れない」という方が増えてきます。

中医学では、身体は火の力(陽)と水の力(陰)がバランスを取っているのが健康状態(陰陽のバランスを重視します)です。

火照りがつらいのは火の力が強すぎるか、それを冷ます陰の力が弱いか(陰虚と言います)です。

季節的な暑さや多量の汗・更年期以降の潤い不足・過剰なストレス・寝不足・辛い物の摂りすぎなど年齢や生活習慣で陰が消耗され陰虚となります。

ほてりは身体の大事な「潤い=陰」が不足しているお知らせと中医学では考えます。舌の表面に亀裂が入っていませんか?

「真っ赤で苔無し亀裂あり」は身体の潤いが消耗しているお知らせです。

中医学には「甘酸化陰」という言葉があります。

「甘みと酸味を合わせると陰分=潤いが湧いてくる」という意味です。

この場合の甘さは砂糖の意味ではありません。

天然の素材の持つ甘みです。

おすすめ食材はスイカ・桃・トマト・レモン・きゅうり・冬瓜・梅干し・酢の物など夏野菜がいっぱい!季節のものを食べることが食養生につながります。

陰分=潤いが足りないと熱中症になりやすく、また、血流も悪くなりますし、イライラもしやすいです。

陰分は眠っている間に補充されるので、夜更かしは陰虚に。

辛い物は発散作用があるので食べすぎると身体の潤いが失われてしまいます。

食べ物だけでは火照りが鎮まらないときには、中医学漢方で身体をみずみずしくして身体を潤し、陰を補い、火照りを取る方法があります。