ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2020/08/15

マスク皮膚炎・マスク熱中症に気を付けて

毎日長時間マスクを着ける生活は暫く続きます。

気温が高く湿気の多い季節では顔がヒリヒリしたり吹き出物ができたりといったマスク肌荒れにお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。

喋ったり顔の筋肉を動かしたりすることでマスクと肌の間に摩擦が起こり、肌のバリア機能が損傷します。

マスクの中は熱と湿がこもり、蒸れているため雑菌、ダニ、真菌などが増殖し、肌の常在菌叢が崩れるようになり、「マスク肌荒れ」を招いてしまいます。

中医美容学ではこの状態を「熱毒・湿熱」に分類し、「清熱解毒利湿」の方法で肌バリアを守りながらデトックスする美容法(内服・外用)があります。

カサカサするからと言って保湿だけしていても「熱毒と湿熱」を追い出すことを中心に治療しないとなかなか綺麗になりません。

マスク肌荒れの症状は様々でニキビ・接触性皮膚炎・脂漏性皮膚炎・酒さ様皮膚炎・マラセチア毛嚢炎・アトピーの悪化などがあります。

 

高温多湿の環境でマスク着用を続けると熱中症のリスクも上がります。

外出自粛が長引き身体が暑さに慣れていないうえ、熱中症による高熱やだるさは新型コロナの症状と区別しづらいので熱中症の予防は徹底的に行いましょう。

上手に汗をかける訓練をしておきましょう。

水分や塩分をこまめにとる必要もあります(砂糖入りのものは控えめに)。

エアコンでの室温調整と同時に換気にも気を配りましょう。

感染リスクが低い場所ではマスクを外しましょう。