ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2021/02/06

「フレイル」と「サルコペニア」を予防して健康長寿を伸ばしましょう

コロナ禍で外出自粛の日々です。

そんななか、運動不足で心配なのは「サルコペニア」と「フレイル」。

サルコペニアとは「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」を表す言葉です。

「筋肉が減ってきちゃったわ~」ということ。

負荷をかけないと筋肉は自然に減っていきます。

スクワット頑張りましょう。

フレイルは「加齢によって筋力や心身の活力が低下した状態」のことで身体的(筋力低下や体重減少)・精神心理的(うつや認知機能低下)・社会的(孤独や閉じこもり)の3つの要素があります。

フレイルは放っておくと要介護状態につながる可能性もあるのでその予防・改善の必要性が高まっています。

中医学ではこうした老化による症状を「虚労」ととらえます。

運動器だけでなく虚労は臓器の虚弱や身体に必要な要素(気・血・水・精)の不足により、心身の働きが衰えた状態のこと。

中医学の知恵で弱った臓器を整え、不足した要素を補うことで心身共に健やかな状態を取り戻すことができます。(西洋医学の臓器とは考え方が異なります。)

身体の衰えが気になる人は肺・脾(胃腸)・腎のケアを。

肺は免疫力の要。

脾(胃腸)は気(エネルギー)を生み出す臓器。

腎は生命力の源「精」を蓄える臓器。

腎が衰えると老化のスピードが速まります。

ココロの不調が気になる人は心(しん)肝のケアを。

心は「血」を全身に巡らせ精神をコントロールする臓器。

心の機能が低下すると不安感や鬱などの不調が現れやすくなります。

肝は「気」の流れをスムーズにし、ストレスを発散させる臓器。

五臓のどこに弱点があるかを見極め、そこを補うのが中医学の知恵です。

いつまでも自分の足で歩き、健康寿命を延ばすためにフレイルを予防・改善しましょう。