ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2021/04/30

中医美容 タルミと骨密度の関係

中医学には中医美容という分野があります。

「お肌は内臓の鏡」と言われるように美しいお肌を保つには「身体の内面の健康」がかかせません。

ニキビ・肌の乾燥・艶・シミ・シワ・タルミ・くすみ・爪割れ・化粧崩れ・汗などお肌の悩みは身体の「気・血・津液」と「五臓や陰陽や寒熱のバランス」と関わりが深いものです。

今回は鼻から口へのほうれい線・口角から顎へのマリオネットライン・目の下のタルミなどについての中医学の考え方をご紹介します。

タルミのカギは「骨密度」にあります。

人間の顔を土台として支えている骨の骨密度は、20代をピークとして年齢とともに減少していきます。

土台となる骨が縮小すると、顔のあちこちで「骨と表面の皮膚との間に隙間」が生まれ、その結果、余った部分の皮膚が深い「シワ」になったり大きな「タルミ」を作ったりします。

顔が痩せて小顔になったとか、目の彫が深くなったとか喜んではいられません。

重要な脳や顔の筋肉を支えるため、顔の骨密度は身体の中でも特に高くなっています。

にもかかわらず「下顎の骨密度」の低下は皮肉にも他の部分に比べて急激です。

女性は更年期から女性ホルモンの急激な減少により「骨壊し細胞」と「骨作り細胞」のバランスが崩れ骨密度は低下します。

骨は中医学では「腎」と深い関係があります。

「腎」とは腎臓のことだけではなく成長・発育・生殖を主り、骨を主り、髄を生じ、脳に通じるというように老化現象をコントロールしている五臓の一つです。

美しく年を重ねるために内側からは「補腎薬」で応援することができます。

さらに表情筋を鍛える・噛む回数を増やす・充分な睡眠・血流改善・適切な栄養・紫外線対策も大切です。

「補腎薬」を上手に使ってお顔も身体も気持ちも元気で若々しく、健康寿命も伸ばしましょう。