ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2021/07/27

夏を楽しく乗り切る「補気補陰」の対策

本格的な猛暑の到来です。

夏が苦手で嫌いですという方、今年の夏は漢方と食養生で乗り切ってみませんか?

気温が上がると身体は熱を身体の外に逃がそうと血管を広げて、皮膚の表面から放熱しようとします。

そして汗をかいて気化熱を奪い涼しくなろうとします。

ところが大量に汗をかくと大切な潤いが消耗されるだけでなく、汗とともに体内に存在する気(元気の素のエネルギー)も一緒に漏れ出てしまいます。

大量に汗をかいてヘタヘタしている状態を「気陰両虚」と言います。

汗をかきすぎると血液の粘度が上がり脳梗塞・心筋梗塞などの血栓症をおこしやすくもなります。

漢方では血液や水を巡らせているのは「気」のパワーと考えます。

血液や水分が身体の隅々まで順調にめぐるのは「気」が十分にあるからなのです。

朝、起きられない、脳に気血が廻らない、起立性調節障害なども気虚と関係しています。

気のパワーが消耗すると免疫力も下がります。

陰(潤い)が不足すると秋に空咳など粘膜が渇く症状で悩まされることになるでしょう。

お肌の瑞々しさも低下して、しわやたるみの原因にもなります。

陰は睡眠中に補われます。

早寝早起きで質の良い睡眠を目指しましょう。

□疲れやすい

□汗かき

□喉や口が渇く

□肌荒れや乾燥

□熱中症気味

□屋外の仕事やスポーツ

□舌の色が赤く亀裂あり

このような場合や、または症状が現れる前に対策を講じましょう。

気と陰を補給する「生脈散(=麦味参顆粒)」をお守り代わりに。

日本の猛暑を乗り切るにはパワーが必要です。

気陰を補給して登山・スポーツ・外仕事・畑や庭仕事・ゴルフや釣りを楽しんでください。

命を守り、夏を楽しむために気陰を補給する漢方です。

この時期は瓜科の冬瓜・南瓜・西瓜・きゅうり・ゴーヤ・ズッキーニ・メロンなどと、棗入り緑豆ぜんざい・シソジュースもおすすめです。