立秋(8/7)を過ぎたとはいえまだまだ猛暑が続いています。
立秋から本格的な秋に向かうまでのこの時期は季節の変化に順応していくだけでも体力を消耗します。
前回は「湿邪」の対策でした。
今回は「暑さ」「秋の乾燥」の対策です。
立秋から本格的な秋までは「湿邪」「暑邪」「燥邪」の三つの邪気から身体を守りましょう。
湿邪は胃腸を、暑邪は心(=心臓と精神)を、燥邪は肺を攻撃します。
身体は熱を身体の外に逃がそうとして汗をかき気化熱を奪い涼しくさせます。
ところが大量に汗をかくと大切な潤いが消耗されるだけでなく、汗とともに体内に存在する気(元気の素のエネルギー)も一緒に漏れ出てしまいます。
汗をかいた後にヘタヘタする状態を「気陰両虚」と言います。
しかも血液の粘度が上がり脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症をおこしやすくもなります。
熱中症予防と一緒に血栓予防対策も必要です。
身体の熱を冷ましたいために冷たいものをガブガブと飲みたいところですが胃腸が冷えてしまうと気を作る働きが弱り、かえって身体は疲れやすくなります。
冷たい飲み物よりも清熱作用のある漢方薬や夏野菜でほてりを鎮めましょう。
冬瓜・西瓜・きゅうり・トマト・ラタトゥユなどがおすすめです。
一方大量の汗をかいて身体の潤いが消耗されたまま秋を迎えると、お肌や呼吸器の粘膜が乾燥してきます。
声枯れや空咳、喉や口が渇くなど潤い不足でカラカラ症状が出ます。
アリストテレスは言いました「老化とは乾燥への過程である」と。
潤いが減ってくるとしわやたるみのお悩みも生じてきます。
秋の潤い食材は「梨・ブドウ」です。
お助け漢方は「麦味参」元気と潤いを補う漢方です。