爪のおしゃれが進化して、ネイルアートなど芸術作品として楽しむ人も増えています。
爪は「健康状態を映し出す鏡」とも言われ、体内の状態が反映される場所でもあります。
中医学では舌診とともに爪の状態をみることも身体の状態の情報収集とします。
健康な人の爪は綺麗なピンク色で艶があり、滑らかで、斑点や凹凸などは有りません。
爪の真下にある毛細血管を流れる血液の状態が良いと爪を軽く押すとうっすら白くなり放すとピンク色に戻ります。
中医学では「爪は筋の余り、血によって養われる」と言われます。
中医学において血は生命活動を維持する基本物質とされ、五臓の「肝」によって栄養を与えられ、解毒され、浄化されると考えます。
爪が白っぽかったり、もろく割れやすく、2枚爪になったりしていたらそれは肝の機能が低下し、血への栄養供給が減ってしまい、血が体内を巡れず、爪の先まで栄養が行きわたらなくなっている状態です。
爪は心臓から遠く離れた身体の末端部にあるので、充分な血液としっかりした血の巡りが必要なのです。
紫っぽい爪は血の巡りが悪いお知らせ。
赤っぽい時は熱がこもっている時。
黄色っぽい時は余分な水分がこもっている。
黒い時や黒い縦線は病院での検査が必要です。
また、縦じわは老化、横じわは貧血や過労などで栄養が不足したことによるもので過労の証と言えます。
爪は1か月に3~4mm伸びるので横じわがどこにできているかをみるといつ頃どれくらい負担があったかをうかがい知ることができ、まるでカレンダーのようです。
親指の爪を診て「3か月前に何か体調不良がありませんでしたか?」ということもあります。
身体の中側から整えることで艶のある美しい丈夫な爪を作ることができます。