コロナ禍の今こそ免疫力を高めたいという思いが強くなりますね。
免疫は低下しても(感染症等)、暴走しても(アレルギー疾患・自己免疫疾患等)病気になります。
ちょうどよく調整しておくことが重要です。
漢方では、身体の外から侵入してきて病気を引き起こすものを「外邪」と言い、身体を衛るパワーを「正気」と言います。
外邪はウィルス・細菌・花粉・寒暖差・気候変動等の外界から侵入してくるものです。
正気は免疫力・抵抗力・自然治癒力のことです。
漢方では病気の一つの原因を次のように考えます。
「外邪が強すぎる場合」と「正気が弱すぎる場合」です。
外邪≫正気の力関係で病気になります。
ですから予防には、外からの邪気を身体の中に侵入させない(去邪)、なおかつ正気を増やす(扶正)ことが大切です。
その為の処方が考えられています。
免疫細胞を元気にすることが証明されている黄耆(おうぎ)が主薬の処方「玉屏風散」(ぎょくへいふうさん)が有名です。
これから春にかけては「喉がいがらっぽい」「風邪をひきやすい」「花粉症がつらい」「風邪が治ったのに疲れが取れないまま」などのお悩みが増えてきます。
不正去邪の方法で粘膜を強くし予防をしていきましょう。
漢方の言葉で「未病先防」と言います。
本格的な病気になる前に先に予防をしましょうという意味です。
正気を高めるためには十分な睡眠・飲食の節制・運動・ストレス対策等、日常の養生が大切です。
正気不足のチェックは□寒がり□汗かき□低体温□冷房が苦手□喉・鼻が弱い等。
一つでもチェックが付いたら正気を強くする養生を!