ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2022/04/07

「扶正去邪」で免疫力アップ

コロナ禍の今こそ免疫力を高めたいという思いが強くなりますね。

免疫は低下しても(感染症等)、暴走しても(アレルギー疾患・自己免疫疾患等)病気になります。

ちょうどよく調整しておくことが重要です。

漢方では、身体の外から侵入してきて病気を引き起こすものを「外邪」と言い、身体を衛るパワーを「正気」と言います。

外邪はウィルス・細菌・花粉・寒暖差・気候変動等の外界から侵入してくるものです。

正気は免疫力・抵抗力・自然治癒力のことです。

漢方では病気の一つの原因を次のように考えます。

「外邪が強すぎる場合」と「正気が弱すぎる場合」です。

外邪≫正気の力関係で病気になります。

ですから予防には、外からの邪気を身体の中に侵入させない(去邪)、なおかつ正気を増やす(扶正)ことが大切です。

その為の処方が考えられています。

免疫細胞を元気にすることが証明されている黄耆(おうぎ)が主薬の処方「玉屏風散」(ぎょくへいふうさん)が有名です。

これから春にかけては「喉がいがらっぽい」「風邪をひきやすい」「花粉症がつらい」「風邪が治ったのに疲れが取れないまま」などのお悩みが増えてきます。

不正去邪の方法で粘膜を強くし予防をしていきましょう。

漢方の言葉で「未病先防」と言います。

本格的な病気になる前に先に予防をしましょうという意味です。

正気を高めるためには十分な睡眠・飲食の節制・運動・ストレス対策等、日常の養生が大切です。

正気不足のチェックは□寒がり□汗かき□低体温□冷房が苦手□喉・鼻が弱い等。

一つでもチェックが付いたら正気を強くする養生を!