アトピーさんの中には暑い夏に悪化するパターンの方が多いです。
梅雨の湿気・暑さ・汗・紫外線・イベントでのご馳走・冷たい物の摂り過ぎ。
悪化の原因はお一人お一人違いますが、ただでさえ熱がこもっている皮膚に夏の暑さはこたえます。
中医学では皮膚病は自分の胃腸の許容範囲を超えて摂り込んだ飲食物が代謝されずに老廃物として溜まり(痰濁)、それが熱を持って炎症になり(湿熱)皮膚から噴き出してくるととらえます。
ですから悪化原因の多い夏は炎症が爆発しないように「清熱利湿解毒」の漢方の服用量や組み合わせを増やすことが多いです。
中医学での治療の順番は
❶急性の赤い・痒い・ジュクジュクの炎症を鎮める。
❷急性症状が落ち着いたら乾燥カサカサを潤わせ。
❸色素沈着を薄くし、肌のバリア機能をアップして丈夫で再発しにくい肌作り。
❶の段階では胃腸の負担を軽くし、消化にまわすエネルギーを皮膚の回復にまわします。
急性期の清熱の食養生を取り入れ、体内の老廃物のお片付けに徹します。
❷の段階はお肌を潤わせ保湿の食材を
❸の段階では炎症が鎮まっていますのでお肌を再生するための栄養を補給し、血流を改善してお肌まで栄養を届ける食材を。
アトピー治療の根本は胃腸の働きを高めることと、自分の胃腸の働きの許容内に飲食物を収めることです。
特に体温以下の飲食物を食べる時は温かいものと一緒に摂る、良く噛んで食べる等、食べ方の工夫もあります。
皮膚の回復は夜寝ている間に行われます。
早寝を心がけ痒みで眠りが妨げられないように安眠のために寝る前の3時間は食事をしないなどのコツがあります。
皮膚病の漢方相談は養生の紹介に時間をかけますので初回は90分でご予約を承っています。