ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2023/03/30

体質改善で花粉症を楽に!

春といえば花粉症! 毎年お悩みの方へ、今年は楽に過ごせると良いですね。

中医学では、花粉症は春の邪気「風邪(ふうじゃ)」が花粉と一緒に身体に入り込むことで起こる症状と考えます。

春一番が吹き始めると、風の邪気が身体に入り込みやすくなります。

すると身体の中にも同じように風が吹き荒れ、風は軽いので身体の上の方に舞い上がり症状をもたらします。

粘膜にバリアを築けない気虚体質の人は容易に風邪(ふうじゃ)の侵入を許してしまい、花粉症の症状も強く出やすいものです。

呼吸器系のバリアが弱い「肺気虚」の方はバリア機能を高める「玉屏風散」を花粉が飛び始める前から予防的に服用しましょう。

文字通り屏風を立てて風の邪気を退散させるというネーミングです。

また、消化器系に負担が大きい食生活を続けたり(いわゆる食べ過ぎ、飲みすぎ)、消化器系が弱っていたりする方は、水分代謝が上手くできず、停滞した水分が鼻水や涙となって体外に溢れてしまいます。

体表の邪気を追う払う働きのある食材である紫蘇が「肺」と、「胃腸の働き」を高めます。

逆に身体の中に鼻水の材料となる老廃物を作ってしまうものは、甘い物・冷たい物・脂っこい物・水分の摂り過ぎや夜8時過ぎての食事などです。

これらは花粉症を悪化させてしまいます。

症状は大きく分けて冷え(寒)の症状(滝のように流れる水っぽい鼻水・身体の冷え)と熱の症状(目の痒み・粘っこい痰・ドロドロの鼻水・顔やのどの火照り感)。

寒熱を見極めて漢方薬や食材を選びましょう。

過労や睡眠不足も悪化要因となります。

漢方と薬膳と養生次第で楽になることができます。