ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2023/09/29

コロナ感染後の倦怠感の中医学的考え方

コロナ感染症状の発熱やのどの痛みが病院の治療で治った後も倦怠感が続く方が多いです。

自宅待機期間を終えて、仕事に復帰できますよと許可が出ても万全な体調というわけにはいきません。

倦怠感・息苦しさ・咳・味覚や嗅覚異常・脱毛・集中力低下などが残ることがあります。

感染症の倦怠感が単なる夏バテや慢性疲労と違う点は、まだ慢性炎症が消えていないというところです。

火事に例えていうと山火事は消し止めたけれど、まだあちこちに火種があるという状態。

薪ストーブの火は消えたけれど、灰の中にくすぶっている火があるという状態と同じです。

慢性炎症が続いているということです。

検査で陰性になっても注意が必要なことは

★免疫のバランスが崩れてサイトカインの暴走が続いている(熱毒)

★体力の消耗が激しい(気虚)

★微小血栓ができやすい(瘀血)状態だということです。これらを解消することが必要です。

感染後の回復期には

★体力を取り戻す(扶正)

★慢性熱毒炎症を消す(去邪)

★血栓症対策(活血)この3つの方法を併用して元気を取り戻します。

コロナ対策は予防・感染中・回復期でそれぞれ対応する漢方薬があります。

今の自分の身体の状況は舌が教えてくれています。

舌苔がびっしり付いていたら湿熱・

舌の表面や輪郭が真っ赤になっていたら熱毒・

舌の裏側の血管が紫色に腫れていたら血流障害(瘀血)のお知らせです。

後遺症が長引かないように体力回復と免疫のバランス異常と毛細血管の血栓対策をしましょう。

夜9時に眠るという養生も取り入れてみましょう。