中医学では秋は「肺」が弱りやすいと言われています。
中医学の肺は呼吸器全般と鼻と皮膚も含みます。
大腸とも関連があります。
外気は乾燥してきますので「肺」も乾燥し空咳が出たり、皮膚もカサカサして痒くなったり、大腸も乾燥して便秘しやすくなったりします。
気道には第一次防衛隊として気道内を覆う粘液と線毛があります。
気道に侵入してきた異物は粘液で捕らえられ、線毛の動きによって口元へ運搬され、咳や痰とともに排除されます。
秋の乾燥した空気で気道内の粘液は減り、線毛の動きも鈍ります。
そのため、風邪やインフルエンザやコロナウィルスにかかりやすくなることの一因となります。
空咳だけでなく痰の排出も困難になります。
秋には自然の恵みとして「身体を潤してくれる食べ物」が出回ります。
梨・レンコン・銀杏・ゆり根・ブドウ・大根・里芋・茸・白きくらげ・白菜等「白い物」と覚えておくと便利です。
また、免疫力を高めるためのポイントは
❶自律神経を整える・・早寝早起き朝日を浴びて体内時計をリセットしましょう
❷冷え対策・・体温が36.5度以上で免疫細胞が活発に働きます。
❸腸の働きを整える・・体全体の免疫機能を支えているのは免疫細胞の70%が集まっている「腸内環境」です。お通じを良くしておきましょう。
❹ストレス対策を・・長時間のストレスが免疫の働きを弱めます。笑うことで免疫力が高まることが科学的に証明されています。
❺血流を良くすることが土台です・・血液たっぷり、血液サラサラが免疫アップの要です。
10/20~11/6は秋の土用。土用の期間は「睡眠を充分に+胃腸を守る」養生で冬を元気に過ごせるようお身体の準備をしましょう。