ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2024/01/19

「おなかの便秘」と「出口の便秘」あなたのはどっち?

ときのや薬局は、魚沼の女性の「生理痛と便秘を減らそう!」というコンセプトで漢方相談を始めました。

便秘のご相談ではなくても、いろいろ体調をお伺いしていくうちに、なんと便秘の方が多いかと驚きます。

そして間違った治療をしていて、どんどんひどくなってしまう方も見受けられます。

便秘は便が停滞している場所によって治療法が違います。

おなかに便が停滞する「大腸性便秘(おなかの便秘)」と出口に便が停滞する「直腸性便秘(出口の便秘)」に分けて考えましょう。

「おなかの便秘」は通常認識されている便秘です。

腸の蠕動運動を促し、腸内細菌を整え、便の水分量を適切にし、押し出す力を高めれば快便に向かいます。

ところが「出口の便秘」は便秘の薬を飲んでも出口までお薬の効果が届きません。

肛門の上は、いつもぺったんこのはずです。

そこに便が下りてくるとその場所は膨らみます。

その膨らんだ圧力が便意となって脳にお知らせが行きます。

そのタイミングで排便しないと便意は消えてしまい、便は出口にとどまります。水分だけがどんどん吸収されて石の様に硬くなります。

それが排出されないと、おなかの便も停滞してしまいます。

出口の便秘には専門の坐薬を使って、まず便を柔らかくして排出します。

その後におなかの中に溜まった便をスムーズに排出できるようにします。

病院の検査で重大な病気が隠されていないことが確認出来たら、どこに溜まっている便秘なのかを見極めて対処しましょう。

出口の便秘の場合は排便時、最初の部分だけが硬めです。

「下剤を飲めば出る」というのではなく「下剤が無くても自分の力で出せる」というところまでできて便秘が治ったと言います。

便意を我慢する生活をしている人は生活習慣から見直してみましょう。