ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2024/01/19

痛みの要因は? タイプ別に対策を

寒くなりますと首・肩・背中・腰・膝・昔の怪我の後、など・・・「痛み」のご相談が増えてきます。

痛みを抱える毎日はかなりのストレスになります。

「痛みの原因は経絡の滞り」経絡とはツボと内臓と器官をつないでいる目に見えない気と血の通り道のこと。

中医学では、経絡が通じずに滞ると痺れやこわばり痛みが現れると考えられています。

では何が滞りを生むのかを分類してみましょう。

★外的要因・・・風・寒・湿など、気候や風土の影響(外邪)に身体が順応できないと経絡に詰まりが生じ、気血が巡らなくなります。

『不通則痛(通じざればすなわち痛む)』と言います。

冬の北風・寒さ・雪国の湿気・梅雨時の雨・夏の冷房・扇風機の風などの侵入が原因の一つとなります。

雨や雪の日は痛みが強くなるというのがこの理由です。

 

★内的要因・・・体質的に「疲れやすい(気虚)」「冷えやすい(陽虚)」「血液や潤いが少ない(血虚・陰虚)」「老化によるもの(腎虚)」などの健康を維持するだけの材料が足りない。『不栄則痛(栄えざればすなわち痛む)』と言います。

 

★外邪や生活習慣などの要因によって体内に溜まり、痛みの原因となるものが「痰飲(ベトベトした水分の滞り)」「気滞(イライラしたストレスによる気の停滞)「瘀血(ドロドロした血行不良)」です。

 

痛みの原因となる外邪は追い出し、体内に足りない材料があれば補い、巡らないものがあったら巡らせ、経絡を通す漢方の組み合わせで痛みの起きない身体を目指します。

西洋医学の治療と同時に「経絡を通す・補う」ことで少しでも痛みから解放されることを祈っています。