夏の暑さもおさまり、過ごしやすいはずなのに、寒暖差疲労に悩まされる方が多くなりました。
だるい・眠い・やる気が出ない・朝起きられない・食欲低下・寝つき悪い・肌の乾燥・ほてりや冷え等「秋バテ」と言われる症状は、何となく不調で辛いものです。
人は急激な温度変化や気圧変化に弱く、そんな中でも体温を一定に保とうと自律神経は大忙しで、身体を季節に順応させるために多くのエネルギーを使います。
暑い日は血管を拡張して汗をかき体温を逃がします。
寒い日は体表の血管を収縮させ体温を逃がしません。
すべて、脳からの命令で交感神経と副交感神経がバランスを取って一定の体温を維持しています。
もともと持てるエネルギーの少ない「気虚」の人にとっては自律神経の調整にエネルギーを消費してしまうので人一倍疲れが出やすいものです。
また、秋は「乾燥の季節」と言われます。
粘膜が乾燥すると免疫力が下がり風邪を引きやすくなったり火照ったり寝汗が出たり便秘になったりします。
★養生の第一歩は「早く寝る」こと。
22時~2時の睡眠が自律神経の疲れを取り体の回復を促します。
★食事は腹八分目で温かく消化の良い物を。
元気になろうとしてたくさん食べて胃腸に負担をかけると疲れが抜けません。
★適度な運動(ストレッチやラジオ体操や散歩)でリラックス。
★ストレス・疲れの原因である活性酸素を消してくれる抗酸化食品やサプリで微量ミネラルやビタミンを補いましょう。
病院の検査で異常が認められなかったら、今のうちに養生と漢方で回復しておきましょう。
秋はこれからの冬の寒さに耐えられるだけの体力を蓄えておく季節です。