ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2024/11/16

風邪の効用と初期の漢方治療

近年、「風邪を引いたら仕事や学校は休みましょう」が定説になってきました。

風邪は症状を抑えるのではなくて「引ききる!風邪が治るまでの経過を無理やり途中で治療するものではなくて最後まで引ききる経過が大事です」

私たちは、頭が疲れても、食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が疲れても、腎臓や肝臓が余分な働きをした後でも風邪を引きます。

とにかく体のどこかに偏り疲労があると風邪を引きます。

このようにバランスの崩れた身体を元気に戻そうと一生懸命努力している状態が風邪の正体ということができます。

自分で必要なときに風邪を引っ張り込んで、身体に溜まった悪い物を一気に外へ出そうとしているのです。

いわば身体のゴミ出し、お掃除、デトックスです。

発熱は体温を上げてウィルスをやっつけようとしていること。

くしゃみや鼻水や咳は身体に溜まった老廃物を一気に体外に出そうとする働きでもあります。

ですから風邪は無理やりお薬で症状を抑え込むよりも、バランスの崩れを素早くキャッチして手早くお掃除のできる力をしっかりつけて治します。

風邪の漢方薬で自然治癒力を発揮させて上手に風邪を治すと、その偏って疲れているところがほぐれてきて引ききった後は気持ちよくスッキリと爽快な身体にリセットされます。

身体を温めて、食事を消化の良い温かいもので軽く済ませ、グッスリ眠ることが自然治癒力を高めるコツです。

だから休んでほしいのです。

「喉が赤い風邪」「顔が青い風邪」「顔が黄色い胃腸の風邪」「呼吸器が渇く風邪」に合わせて引き始め30分以内に風邪のタイプ別の漢方薬と養生茶を飲んで軽い風邪のうちにしっかり風邪を引ききって身体の本来の働きを応援しましょう。