ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2025/04/26

不眠を漢方ではこのように対処します

「春眠暁を覚えず」という春ですが、それに反して不眠でお悩みの方が多くいらっしゃいます。

「眠れない」が続いた時、「とりあえず睡眠導入剤で眠る」ことは入院時や何日も眠れなくて体調を崩したというときは即効性もあるし、ありがたい薬です。

ぐっすり眠れれば生活の質も上がります。

ただ、「なんで眠れないんだろう」が置き去りにされてしまい、いつの間にか、飲んで眠れればマッいいかと考えてしまいますね。

「睡眠が上手くいかない」のには原因があります。

中医学はその原因を探し、そのためにはどう解決するか、その手段に何を使うか、生活の養生は・・・と徹底的に寄り添います。

「なぜそうなった?」の根っこの部分が解決されないと、同じ根っこから次々他の体調不良が現れます。

例えば生理痛に痛み止めだけを使って血流改善をしなければ筋腫・内膜症・将来の心脳疾患にも通じてしまいます。

不眠に関していえば原因は交感神経と副交感神経のバランスの崩れ・更年期の陰陽のアンバランス・気血の不足・脳内伝達物質の減少・感情(特に怒り)で脳が興奮して熱を持つ・飲食の不摂生で「痰湿」が溜まり悪夢を見る・脳の活性酸素の増加・副腎からのコルチゾールの分泌過多で脳が無理やり頑張らせられて心身ともに疲れすぎの副腎疲労・脳の栄養不足・就寝直前までの脳の興奮・・・様々な原因があります。

原因がわかれば解決策がそれぞれに有ります。

①   体質の見極め

②ストレスを軽くする考え方

③生活習慣の見直し

①   +②+③の総和で改善策を話し合います。

まずはスマホを寝室に持ち込まない・夕食は腹七分目で消化の良い物を・舌に苔が厚く付いている場合はこってり系メニューを一旦ストップで。

「良い睡眠」は明日の元気に繋がる養生の第一歩です。