幕内秀夫 著, 西日本新聞社
幕内さんは全国各地で子供の食についての講演をしています。
必ずといっていいほど質問されるのが、｢子どもがピーマンを食べてくれないんですが…」という悩み。孤軍奮闘しているお母さんに｢いいんです。子どもはピーマンは食べさせなくていいんです。」その意味するところが理路整然と解りやすく書かれています。
子どもが緑色・におい・苦味の3つを全部兼ね備えたピーマンを嫌うのは本能的な危険回避。戦後の栄養教育が主食の大切さを見落としたばかりに、命にかかわる病気を増やしたのは、皮肉なことです。
ピーマンに端を発し｢お金｣も｢気合い｣も｢時間」もかけずに、家族の心と体が元気になる｢食育講座」の開講です。
ところどころに野菜君たちのカワイイイラストがあり、とっても読みやすい本です。