ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2011/09/07

取り戻そう日本人の食事 ~その6~ご飯が減ると何故いけないの?

取り戻そう日本人の食事 ~その6~

ご飯が減ると何故いけないの?

ご飯で満たされない胃袋には何が入るのでしょうか?

胃袋の大きさというのは年齢・仕事・運動量などによって違います。普通の体格の人で、1日、胃袋にはご飯が大体6杯~10杯くらい入るだろうと思います。

ところが現在の日本の食生活ではご飯が減ったので、茶碗何杯分か胃袋がすいてしまったわけです。そのままではお腹がすいて生きられませんからその分、何か別のもので、すいたお腹をいっぱいにすることになります。

そして、ご飯が減った分を埋めたのが、パン・砂糖(お菓子や清涼飲料水)・油・果物・アルコール・乳製品・肉・加工肉だったのです。この中で果物と肉を除けば、すべて工場で作られたものばかりです。工場で作るということは長期輸送・長期保存ができる製品を作ることなのです。ですから添加物・防腐剤・着色料などの化学物質まみれになってしまうのです。小麦粉も真っ白いものを使わないと保存が難しくなるのです。せめてパンは大量生産で安く仕上げる添加物だらけのものよりも、近くのパンやさんで、材料を吟味して作られて添加物を極力押さえ、トランス型脂肪酸の多いマーガリンやショートニングを使わずに製造された安心して食べられるものを選びたいものです。

少々高くても、安全性には対価を支払うべきでしょう。

「ご飯を残してもいいから、油まみれ、砂糖まみれ、化学物質まみれの食べ物を食べること」は豊かさではありません。ご飯を食べないから、お腹がすいて、清涼飲料水やお菓子に手が出るのではないでしょうか。ご飯・みそ汁・漬物を基本とする和食は添加物の少ない食事です。

次回は「主食の条件とは」をお送りします。