【日本人にはお米が主食のわけ・主食の条件】
人間の主食はでんぷん(炭水化物)ですね。
猫の主食はたんぱく質、
牛や馬は草、パンダは笹・・・と動物の種類によって主食は違っています。
では、数あるでんぷん(米・小麦・とうもろこし・そば・ライ麦・雑穀・芋)の中で
日本人は、どうしてお米を主食にしてきたのでしょうか。
ズバリ、たくさん収穫できたからです。
日本人の主食の条件とは
1 日本人1億2000万人が365日毎日食べられるだけ収穫できるものです。
小麦は連作ができずに小麦畑を次の年は休ませなくてはなりません。
とうもろこしは北海道ではたくさん採れますが本州では雨が多くて収穫に適さない。
他の穀類は日本全土で収穫しづらい。
日本全国の気候風土に合っているのはお米。
水田は世界最高の食料生産システムといわれています。
2 毎食食べても飽きないものです。
お米そのものの味はしつこくないし、控えめ、噛めば噛むほど味がありますが
自己主張が強くなく、いろいろなおかずに合わせやすい。
3 お米の持つ栄養素は主役になれるほどの力があります。
主食=主役ですから、主食で、ある程度の栄養が取れて不足の栄養を副食から
取るというのが主食の意味合いです。
人間が必要な9種類の必須アミノ酸の内、リジン以外の8種類が
お米の中に含まれています。
リジンは大豆に多く含まれていますから、お米+大豆が日本人の知恵の結晶です。
なるほど、ご飯と味噌汁、ご飯と納豆、ご飯と冷奴、これが最強コンビの訳です。
4 お米はクリーンなエネルギー源
身体に入って代謝されるときに、身体に負担を掛けない、燃えカスが出ない。
完全燃焼し二酸化炭素と水になります。
5 ご飯が主役になると周りを固めるのは「ひらがな料理」になります。
パンが主役になると「カタカナ料理」が寄ってきます。
パンを食べるときはしっとりと飲み込みやすくさせるためにパンと油は
相性がいいのです。
パンにはバター・マーガリン・ドレッシング・マヨネーズが良く似合います。
そうして油過剰な食生活が出来上がるのです。
ご飯は「お米と水」だけでできています。添加物はありません。
ご飯には植物の食べ物が似合います。
動物性の食べ物は丁度良い割合で登場するでしょう。
腸の長い日本人には植物性の食べ物が合います。
動物性食品を多食すると腸を汚しやすくなります。
納豆・ひじきの煮物・切干大根・漬物・ぜんまい煮物・きんぴらゴボウ・・・・・
日本の伝統食は中心にご飯が来ないと登場しないものですね。