今まで何度も「和食を食べよう」「和食の基本はお米＋大豆＋魚介類＋野菜」と言ってきました。
なぜ日本人にこだわるのか？
それは私たち日本人が世界でも、まれな食歴を持ち、そしてその食歴によって作り出された
独自の身体の代謝システムが欧米人のそれとは大きく異なるからです。
身体の構造や遺伝的なものも日本人特有のものがあります。
日本人は、もともと、ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含む和食を中心に食生活を送っていましたので現代の生活習慣病にはあまり縁の無い国民でした。
ところがここ４０年の間に糖尿病は約３０倍、アレルギー疾患は急増、ガンは欧米型の大腸ガン、乳ガンが増えてきましたし、脳血管障害では今まで日本人に多かった脳出血から欧米型の脳梗塞が増えてきました。
これらの生活習慣病の増加は日本人が和食（お米と大豆の文化）を忘れて欧米食（肉と乳製品の文化）を急速に取り入れたことも原因の一つではないでしょうか。
三千年以上もほとんど変わらない食歴を持っている日本人の身体がこうした急激な食生活の変化にとまどっているのかもしれません。
子供たちの和食離れ、高脂血症、アレルギー疾患、情緒不安定などを見聞きするにつけ、日本人が淘汰されてしまうのではないかと心配です。
日本人特有の代謝システムと日本人の宿命とは・・・・・・次回に続きます。