ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2012/04/18

春に多い「眠れない!」タイプ別中医学対処法

春になると「春眠暁を覚えず」で眠いものですね。

そんな春なのに気が高ぶって眠れない方が増えてきています。

日本人の5人に一人が抱えている睡眠の悩み。

芽吹きの季節である春は、体の陽気が高まって心身が活発に活動する季節です。

中医学の五臓の中で、春は自律神経の働きを調節する“肝”と関係しています。

肝のコントロールがうまくいかず体の陽気が一気に高まると、イライラしたり、
眠れなくなったりします。

ストレス社会の中で頭脳労働する現代人。

心身疲れ果てているのに、脳はいつまでもフル回転で横になっても眠れない。

気疲れやよく緊張する方、神経を使う仕事の方、 イライラしやすい、
頭に血が上ったように上部が熱くなりやすい方、 受験生などで
このような状態を中医学では肝陽上亢といい、
重鎮安神の作用がある琥珀などの成分を含む処方で高ぶった神経を抑え、
精神を安定させます。

眠る直前にはパソコン・携帯電話・テレビの画面などは見ないほうが眠れます。

一方、食事の不摂生や胃腸機能の低下などにより、血液が不足した状態(血虚)になると、
動悸や不眠、夢ばかり見ていてグッスリ眠れない多夢と呼ばれる状態になります。

こういった時は中医学では「血」を増やす作用(補血)のある処方で対応します。

又、不安感やソワソワした感じ、驚き易いタイプには体の熱や痰などをとる漢方薬などと
組み合わせることで質の良い睡眠を得られることが期待できます。

中医学では不眠にもタイプがいろいろあって人それぞれ対応する処方が違います。

グッスリ睡眠で身も心もリフレッシュしましょう。