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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは
掌や足の裏にできる無菌性小水疱又は膿疱で、
良くなったり悪くなったりを繰り返して経過する
難治性疾患です。

ときに、手足のほかにスネや膝にもできることがあります。

小さな水疱は次第に膿疱に変化します。

その後かさぶたのようになり、角質が剥げ落ちます。

これを繰り返します。
水虫と間違いやすいですので皮膚科で水虫の菌(白癬菌)が
いるかどうかのチェックをしていただき、白癬菌がいないという事が
わかってから漢方治療を始めます。
原因は諸説ありますが、なかなか治り難い皮膚病です。

中医学では「難治性で原因不明」といわれている病気でも
原因は身体の中に有るというふうに考えます。

原因は次の6項目あるいはその組み合わせです。

1 素体不足  持って生まれた体質の弱り
2 飲食失調  身体に合わない食事、暴飲暴食
3 七情刺激  ストレス、激しい喜怒哀楽の感情
4 外邪侵襲  暑・湿・風・寒・熱・燥などの外界の変化
5 心身疲労  疲れ・免疫力低下
6 睡眠不足  寝不足

殆どの病気は上記の原因があって結果があります。

それらの組み合わせから、胃腸の働きに負担が掛かり
体内に「湿熱」「熱毒」「痰濁」といった病的副産物が
できてしまい、それが皮膚に炎症を起こすと考えられます。

そこで中医学での治し方は
知れらの病的副産物「湿熱・熱毒・痰濁」を身体から
追い出し、
それらを作っている胃腸の弱りを改善し
生活から生じる原因を改善して治します。

内服の漢方薬
外用の漢方薬で足浴と塗布
食事の改善の徹底です。

再発防止のために生活改善もアドバイスします。

原因から治していけば良くなる症例はたくさんあります。
 漢方治療前と漢方治療3ヶ月後