ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2012/07/30

症状別 夏を乗り切る養生法

夏に気をつけたい3つの症状別に、暑さに負けない養生法を紹介します。

1 【熱中症予防】  夏の暑さを上手に冷ます事ができないと、身体に熱がこもり、過剰に汗をかいて体内の水分や気(エネルギー)が失われてしまいます。

体内の脱水状態はドロドロ血にも繋がるため「心」や「脳」にも大きな負担に。

虚脱感・めまい・痙攣・頭がもうろうとするなどの熱中症にも注意が必要です。

身体が熱っぽい・口渇・皮膚の乾燥・尿量減少・便秘気味といった症状や舌の表面に亀裂ができ、苔が少ない・舌が紅いときは水分不足のサイン。

身体を潤し、熱を冷ます食材(スイカ・冬瓜・ゴーヤ・夏野菜)を、漢方薬では麦味参顆粒で潤いと元気を補いましょう。

2 【皮膚炎】  暑さや湿気は、炎症・あせも・湿疹などの皮膚トラブルを引き起こす原因に。

アトピー性皮膚炎もこの時期に悪化しやすくなります。

悪化の原因は水分の取りすぎで体内に溜まる「湿(余分な水分や汚れ)」。

皮膚はジュクジュクとしてしまい、舌は苔が厚くつきます。

激辛料理や砂糖は控えて、はと麦・緑豆・春雨などで湿を身体から追い出しましょう。

漢方薬では瀉火利湿顆粒で湿と熱を追い出します。

3 【冷房病】 過度の冷房は、身体の冷え・頭痛・肩凝り・生理痛・全身の倦怠感などを招き、冷房病と呼ばれる自律神経失調症の原因となります。

また、冷たいもののとり過ぎで胃腸が弱っているときにも、不調が現われやすいものです。

舌は紫色や白っぽいのが特徴です。

適度に汗をかいて新陳代謝を良くしましょう。

生姜・シナモン・ネギ類を上手に利用しましょう。

漢方薬では婦宝当帰膠・衛益顆粒などを使います。

いずれのタイプも睡眠を充分にとって適度に汗をかいて、胃腸を冷やす事を避けましょう。

タイプ別に食養生を取り入れて元気に夏をお過ごしください