ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2012/12/02

冬の乾燥肌の痒みは漢方で身体の内側からケアを

冬になりますと乾燥肌やお肌の痒みでお悩みの方が多くなります。

ゴワゴワ・カサカサ・かかとのひび割れ・指先の亀裂・粉をふいたような肌。

脛や背中が痒くて眠れないなどは昔は高齢の方に多い症状でしたが、最近は若い方にも増えています。

保湿剤を塗っても一時しのぎで改善されない時には体の中からケアしましょう。

中医学では痒みまで生じる場合は「五臓の弱り」と「気・血・水が末端まで届いていない」と考えます。

水分をたくさん摂ったからといって直接お肌が潤うわけではありません。

摂取した水分は胃腸から肺のタンクへと持ち上げられ肺からシャワーのように全身に届けられます。

肺が弱ったり、食べすぎ飲みすぎなどで胃腸に負担が掛かったりすると胃腸から肺のタンクへ
水を送る事ができず胃腸がチャポチャポしてきます。

せっかく摂った水分は胃腸に負担をかけるだけでお肌を潤す事はできません。

「肺」と「胃腸」の元気は健康なお肌を作るうえで大切です。

お肌を潤しているのは水分だけではありません。

液体である血もまたお肌を潤す重要な役割をしています。

血は飲食物が変化し、主に睡眠中に作られます。

ですから偏った食事や胃腸の弱りや睡眠不足は血の不足を招きます。

気というエネルギーは血や水を載せて全身を巡ります。

気が不足すると血や水を臓器から遠い皮膚にまで届けることができなくなります。

お肌は内臓の鏡。身体の弱りがSOSとしてお肌に現れます。

「気・血・水」と「五臓」を食べ物や漢方薬で補うことでツヤツヤのお肌を作りましょう。