ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2013/04/05

春は「肝」の養生で心のトラブル予防

 

春になると、なんとなく気分が落ち込む、やる気が出ない、イライラする・・・
このような小さな心の不調は「ストレスだから」とつい見過ごしがちです。

同じストレスでも元気なときは上手く対処できるのに、疲れや睡眠不足などで
体調を崩していると強く受けてしまう、という経験は多くの人にあるのではないでしょうか。

疲れているときは気・血が消耗されている時が多いからです。

中医学では心の不調にも身体の状態が深く関わっていると考えます。

特に女性は女性ホルモンの変動とストレス感受性は関係が深いので
月経前のPMSや・妊娠中・出産後・更年期の時期は心の養生漢方が必要です。

心の健康と深く関わっているのは、心身の元気の源となる「気(体内のエネルギー)」と、
精神を安定させ、身体に栄養を与える「血」。

この気・血が体内に充分あって巡りが良ければストレスに強くなります。

肝っ玉お嬢さんでいられます。

気・血を充実させスムーズに巡らせるためには五臓の「肝」の働きが大切です。

中医学では季節ごとに負担のかかる臓器があると考えますが、
肝は春に弱りやすい臓器です。

「肝」は血液の銀行と言われるように血の巡りと血の蓄えを調整している臓器で、
体に栄養や潤いを届けるほか、精神を安定させる働きもあります。

肝の働きが弱って血を充分に蓄えられなくなると不眠や不安感といった
心のトラブルも現われやすくなるのです。

ヒステリー気味になる人も、
こめかみに青筋立てて怒る人も、
ガラスのハートになる人も気・血の充実と
スムーズな流れを漢方や食養生で整えていきましょう。

大きな病気になる前の未病の段階で小さなサインに気が付いて
早めの対処が大切です。

食養生と共に婦宝当帰膠・逍遙丸・天王補心丹・開気丸・冠元顆粒などを
組み合わせてストレスに強い身体と心を作るお手伝いをしています。