Zさんは39歳。第二子不妊でお悩みです。
お子様は2歳になりました。
小さな子宮筋腫がありますが、これは妊娠には影響が無いとのことです。
卵管造影の結果が思わしくなく卵管通気治療をなさいました。
基礎体温は全体に高めで37℃を超える日があります。
低温期と高温期の差が0.25度くらいで(通常は0.3℃以上必要)
低温期もやや高めです。
生理の周期は23日~25日と短めです。
排卵の立ち上がりに3日以上かかり高温期の途中で陥没もあります。
体温表から見て周期10日目で排卵している事もわかります。
早めの排卵ですので卵胞が充分に成長しきれないうちに
排卵されている可能性があります。
以上のような状態を中医学的には「熱」がこもっている状態と診ます。
自覚症状としてもほてりやのぼせや便秘など、熱がこもった症状が
ありました。
不妊症の多くの方々は冷えている方が多いのですが、
この方には熱を冷ましてほてりを取り除き、
潤いを増やし良い卵胞を育てることを考え処方を組み立てました。
余分な熱が冷まされてきた頃には、体温表にも変化が見られ
御懐妊されました。
身体を温めると妊娠できる方が多い中、
Zさんのように身体の熱を冷ましながら
妊娠しやすい身体を作る方もいらっしゃいます。
本当にお一人お一人対策は違うものだなぁと
感じる例でした。