ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2013/06/05

元気な足腰を作る漢方生活

人間は二本の足で体を支え、生活しているので、足腰が元気かどうかが生活の質に大きく影響してきます。

年を取ってから、足が徐々に弱くなり、膝が痛くなり、歩けなくなるのはとても辛いことです。

足の筋肉や骨の老化、軟骨のすり減らし、骨が脆くなるなどの症状に加え、
時には炎症を起こし痛みを生じることもあります。

老化とは中医学で「肝腎不足」に相当し、
痛みは「風・寒・湿」の「邪気」が人間の経絡・筋肉・関節の気血水の巡りを
邪魔することが原因と考えます。

その代表的な原因は、冷えと湿気。

これからの梅雨時は特に湿気や過剰な飲食による水分停滞や
クーラーによる冷えが体内で気・血・水の通り道をふさぎ、
痛みの原因となります。

また、加齢や疲労、産後や病後などで体力が落ちている人は、
身体のバリア機能が低下して冷えや湿気の侵入を受けやすくなっています。

中医学では痛みにはこの「冷えと湿気」の邪気を取り除く事(去邪)と、
弱くなった肝・腎・脾を補うこと(扶正)で対策します。

そのためには冷房対策をして、冷えた体は入浴や食べ物で温めること。

汗をかいたら早めに着替える。

冷たい飲食物で胃腸を冷やさない。

関節に負担を掛けない運動で筋肉を強化する。

充分な休養を取るなど生活面での養生も大切です。

特にこれからは冷たいものが美味しく感じますが
胃腸の冷えも体の痛みに関係しています。

中医学ではそれぞれの原因に対する漢方薬で痛みの元から改善します。

去邪と扶正の両面から痛みを解消する「独歩顆粒」や
骨の老化予防の補腎薬や
筋肉・気力を維持する補気薬を組み合わせて
オーダーメードの痛み対策をご紹介しています。

生涯自分の足で歩いて過ごせますように・・・・