ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2013/07/10

髪は「血の余り」「腎の華」

紫外線や汗・冷房・毎日のシャンプー・無理なダイエットやストレスなどで髪のトラブルを抱える方が多くなったと感じています。

年齢と共に失われる髪のハリ・コシ。ストレスによる脱毛。抜け毛や白髪・・・

中医学ではこうした髪のトラブルは心身の不調によって現われると考えます。

髪の健康と深い関わりがあるのは、「血」「腎」「肝」。
中医学では「髪は血の余り」とされ、血が充分にあれば、髪もしっかり栄養が届いて健康な状態が保たれると考えます。
そのため体内の血が不足したり、血流が悪くなったりすると、髪に栄養が行き渡らず抜け毛や白髪が現われるのです。

又「髪は腎の華」とも言われ、生殖や成長に関わる腎の機能が弱くなると、老化現象による抜け毛や白髪が現われやすくなります。

もうひとつ。現代社会ではストレスによる髪トラブルも多く見られるようになりました。

ストレスは「気」の流れをスムーズに保つ五臓の「肝」の働きを低下させてしまいます。

すると、気と一緒に体内を巡る血の流れも悪くなり、髪の栄養が不足してトラブルに。

女性に多い「血不足」による抜け毛や薄毛、白髪、パサつきには脾胃を元気にして食事をしっかり摂り体内の血を養う漢方薬を。

健康な髪のためには充分な睡眠も必要です。

月経や出産を経験する女性は血虚になりやすいので特に養生が必要です。

加齢や更年期の「腎虚」による髪の衰えは自然な事ですが、腎の養生や補腎薬で生命の源を元気にしておくと髪の悩みを和らげることができます。

ストレスによる脱毛などのトラブルには睡眠の質を良くしたりリラックスしたりするような作用の漢方を使います。

食の養生もタイプ別にアドバイスいたします。