暑い夏はクールタオル&帽子&水分補給などで熱中症予防が大切です。
そして実は血液の流れにも注意が必要なのです。
脳や心臓の血管が詰まる「脳梗塞」「心筋梗塞」の発症は夏が最も多くなっています。
暑さによる脱水が関係しているケースが多いからです。
激しい暑さで汗をたくさんかくと体内の「水分」や「気(エネルギー)」を消耗してしまいます。
中医学では血液を巡らせているのは「気」というエネルギーと考えます。
気が消耗されると動悸・息切れ・疲労感などの不調を感じ、身体がヘタヘタします。
又、汗をたくさんかくと血の粘度が上がり血流悪化や血管のつまりを招いてしまう事もあります。
その結果心臓や血管に負担がかかり心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすくなります。
特に生活習慣病(高血圧や動脈硬化や糖尿病など)を患っている人は注意が必要です。
意外と知られていないことですが、アルコールは脱水を起こしやすいので水分補給の代わりにはなりません。
スポーツ後や屋外でのバーベキューやお風呂上りなど汗をかいた後のビールは爽快ですね。
至福のひと時でしょう。
しかし大きな落とし穴が・・・・・。
ビールに限らずアルコールにはもともと利尿作用があります。
お酒を飲むとトイレに行く回数が増えますね。
汗をかいた後にビールを飲んで水分補給をしたつもりでも、
実際はビールの水分量より尿として出て行く水分量のほうが多くなるという事態が起こってしまいます。
益々脱水が進みます。
アルコールは2倍以上の水を飲みながらお楽しみください。
お酒だけを大量に飲んだまま、水分補給をせずに寝てしまうと、血栓症で死に至ることもあります。
中医学では心肺機能を高め、血液の粘りをとって血液を巡らせ、
身体の隅々にまで潤いを補って元気をつける「生脈散」(麦味参)という処方があり、
お子様からお年寄り、スポーツ選手にも愛飲されています。
脳や心臓を守って楽しい夏をお過ごしください。