ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2013/11/02

35歳からの「妊体力」~その1~  “生理があれば幾つになっても妊娠できる”は勘違い  

現代の若い男女を取り巻く環境、仕事、食生活などはここ数十年で大きく変わりました。

生き方も多様化しており、仕事のやりがいや自分にはやりたい事があると考えているうちに
妊娠・出産のタイミングを逃してしまう事も多いのではないでしょうか。

医学はとても進歩して、体外受精や顕微授精という高度生殖医療も進み、
出産までのプロセスで危機を防ぐ医療も進歩しています。

多くの方がその恩恵を受けています。

その一方で「生理があれば幾つになっても妊娠できる」と
勘違いと錯覚のために、みすみす赤ちゃんを持つチャンスを逃している人が増えています。

閉経年齢-10年=最終妊娠年齢といわれています。

女性の卵巣には生まれたときから、将来卵子になる原始卵胞が備わっています。

その数は約200万個です。それが初潮の頃には30万個に減ります。

一回の生理周期に1000個減少するといわれています。

卵子の数は減る一方で増えることはありません。

原始卵胞は自分と同じだけ年齢を重ねており、徐々に卵子としての機能が低下し
染色体異常を持つ卵子も多くなってきて、
不妊・不育・流産の原因にもなっています。

個人差はありますが、40歳近くになってくると妊娠しづらくなり
流産のリスクも増えるといわれます。

また、卵の老化の問題だけでなく、冷えやストレスや環境問題や食や生活習慣にも
不妊の要因があるような気がします。

卵子の数の減少は食い止める事はできませんが、
卵子や精子の質をよくすることは毎日の生活習慣や食事・禁煙や
妊娠力を上げる漢方薬で期待を持つことができます。

「知らなかった」ことと「知っていたが、選択しなかった」ことは同じではありません。

将来妊娠したい女性は今から体つくりをしましょう。