ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2013/12/30

健康コラム 35歳からの「妊娠力」~その2~  “漢方で妊娠力アップ”

「妊娠するための力」を高める方法は「種」(元気な受精卵)と「畑」(温かい子宮)を丈夫につくる事です。

残念ながら35歳からの妊娠を考えるときに大きな問題となるのは「卵の老化」です。

卵の数は年齢とともに減少していくことが避けられません。

しかし卵の数が少なくなったとしても良質な畑(子宮)と種(受精卵)を育てる事ができれば
芽を出す(妊娠する)ことに期待を持つことができます。

畑を育てる・・・健康な血液が滞りなく流れている事、赤ちゃんを産み育てる力が充分にあること、
そしてそれを邪魔するもの(ストレス・疲労など)に対する抵抗が備わっている事が大切です。

種を育てる・・・受精卵はご夫婦で作るもの。

お二人の「腎精」と呼ばれる「命の源」エネルギーを増やす事が受精卵を元気に優れたものに育てていくための力になります。

これを「補腎」と呼びます。

加齢とともに元気を失っていく卵に若さと力を取り戻す事もまた、
漢方と食生活を含む生活養生でお手伝いができます。

中医学では「周期調節法」というやり方で
月経期(子宮の大掃除)・
卵胞期(良い卵を育てる)・
排卵期(スムーズな排卵)・
黄体期(子宮をフワフワベッドに)の期ごとの目的にあわせた漢方薬を用い妊娠しやすい身体つくりを応援しています。

社会の流れとして高齢出産が当たり前のものとなっている現代。

年齢が上がることで妊娠から出産へのハードルは高くなり、お悩みの方が増えています。

だからこそ現代医学と漢方の知恵を上手に用いて身体作りを大切にしていただく事で、
身体に無理なく元気な赤ちゃんに出会う大きな力になると考えています。