フキノトウをいただくと春が来たなって感じますね。
季節と五臓の関係を表す五行説では春は「肝」に負担がかかる季節と言われています。
人間は自然界の季節とともに生かされているなと思います。
「肝」は一心にストレスを受け止めてくれる臓器。
肝に負担がかかると、血流が悪くなり、代謝機能やデトックス機能が落ち、精神安定に支障をきたす方も出てきます。
春だけ生理不順になる女性も多いです。
月経前症候群(PMS)も春は重症になりやすいですね。
春になるとウキウキと同時にウツウツやイライラの気持ちも出てきます。
情緒不安定も季節のなせるワザ!
ストレスの正体はどうやら「変化」のようです。
嫌なことやつらいことはもちろんのこと、おめでたいことや嬉しいはずの変化もストレスのもととなります。
どのような変化であれ、今までと違う環境になると、私たちは気力や体力を使ってそれに馴染もうとします。
その結果普段より心身のエネルギーを使います。
春先は、三寒四温の気温の変化に対応しようと知らず知らずに体力を使います。
そんな中で卒業・入学・退職・引っ越しなどの「変化」が一気に押し寄せてくると、心身のエネルギーは著しく消耗してしまいますね。
こんな時はストレス解消に香り野菜やハーブ(セロリ・セリ・三つ葉・ミント・バジル・菊花・ラベンダー・かんきつ類)が有効です。
「気」や「血」のエネルギーを補いめぐりを良くする漢方薬で春先の体調不良の予防もできます。
春一番の温かい風が吹く「芽吹きの時」は体の中の陽気も上昇し、頭に血が昇ると表現されるようにほてりが出てイライラしやすいものです。
そんな時の天の恵みが山菜です。
山菜のほろ苦さが上昇した熱を醒まして、イライラを鎮めてくれることでしょう。
消耗の激しい季節なので「春眠暁を覚えず」で、質の良い睡眠が大切なのかもしれませんね。